所信表明パート2


引き続き、服部区長の所信表明を紹介します。(要旨)

 

5 地方との交流について

観光バス対策として、昨年12月から浅草地域の観光バス乗降場を分離する取り組みを開始しています。また、今月から、観光バス駐車場及び乗車場の予約システムを運用することで、ピーク時間の分散化を図っています。さらに、本定例会で、観光バスの迷惑な駐停車の防止を図ることを目的とした、全校で初めての「東京都台東区観光バスに関する条例」を提出します。私はこれらの取り組みを通して、1日も早い、事故のない安全・安心な生活環境の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

 

6 平成29年度予算案について

本区の財政状況は、歳入では、特別区税の増と、特別区交付金の減を見込んでいます。一方、歳出では、待機児童対策をはじめとする子育て支援や、高齢者・障害者へのサービス、低所得者への支援など、様々な行政需要が増加傾向にあり、予断を許さない状況です。予算編成にあたっては、「予算編成方針会議」を開催し、全庁的な意識・課題の共有化を図ったうえで、必要な取り組みに対して重点的に予算配分を行いました。

 

(1)元気な地域産業と商店街の創造に向けた取り組み

本区の産業全体を「台東区ブランド」として位置づけ、国内はもとより海外にも発信する。

江戸下町伝統工芸館は来年度20周年を迎えるので、記念式典の開催や職人の工房めぐりなど記念事業を行う。

 

(2)快適で安全・安心なまちの創造に向けた取り組み

浅草北部地域において、専門家派遣や建替助成等行う。

「花の心プロジェクト」では、これまでの取り組みを充実させるだけでなく、新たに広徳児童遊園を四季折々の花で1年中彩られる公園にしていく。

 

(3)人情あふれる福祉と健やかな暮らしの創造に向けた取り組み

認知症地域支援推進員を各地域包括支援センターに配置。

骨髄や末梢血幹細胞を提供するドナーの負担軽減と登録者を拡大するため、ドナー及びその方が勤務する事業所等に対しての助成金を交付。

 

(4)家庭の絆を大切に、子供の豊かな未来の創造に向けた取り組み

平成30年4月までに、保育施設を計9か所整備するなど、合わせて約700名の定員を確保する。

教育におけるICTの活用として、特別支援学級の児童・生徒に一人一台のタブレットパソコンを導入し、より学びやすい環境を整備する。

 

(5)歴史と文化が薫る、魅力ある国際文化観光都市の創造に向けた取り組み

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会等による文化プログラムの認証制度の利用を図りながら、「(仮称)台東区文化プログラム」を策定する。

 

7 台東区発足70周年記念事業について

本年は、旧下谷区と旧浅草区が合併し、台東区が発足して70年目にあたります。そこで、記念式典の開催をはじめ、原動機付自転車の記念プレート交付や、小中学校の校歌集CDの作成、昔の台東区の街並みや風景、生活などの移り変わりを記録したDVDを作成するなど、様々な記念事業を実施します。

 

以上、お伝えします。