小坂義久「令和3年第2回定例会 一般質問」


1.新型コロナウイルスワクチン接種への取り組み体制について

区は、接種実施計画を前倒しし、5月24日から高齢者への接種を開始した。現在では、国からのワクチンの供給が遅かったことによる影響を克服しつつある。
また、関係窓口や予約代行、集団接種会場運営において様々な部署の職員が協力していることや、区長が各病院への協力依頼に回ったことも聞いている。
そこで、区として、この一大プロジェクトにどのような体制で取リ組んでいるのか、区長に伺う。

【区長答弁】

小坂議員のご質問にお答えいたします。ご質問の第一は、新型コロナウイルスワクチン接種への取組み体制についてです。
区では、ワクチン接種を円滑に進めるため、本年1月の担当部署の設置を始め、4月には総合調整担当部門を新設し、接種会場の整備や高齢者施設との調整など、必要な準備を進めて参りました。
国からの接種完了時期の前倒しなどの要請を踏まえた接種体制の強化に当たっては、接種を担う医師会や病院に私が直接おもむき、協力をお願いしました。
その結果、ワクチン接種を希望される65歳以上の全ての区民への接種を7月中に完了できる体制を確保しました。
また、先月の予約開始時には、職員による予約代行や相談窓口を設置しました。
集団接種会場の運営に当たっては、部課長等を配置した会場運営に努めるなど、全庁を挙げて取り組んでいます。
私は、ワクチン接種に寄せる区民の期待にお応えすべく、接種を希望する区民が1日も早く確実に接種できるよう、全力で取り組んで参ります。

2.災害対策について

次の2点について、区長の所見を伺う。

①「次の災害は必ず来る」という視点に立ちながら、事前対策の準備を進めることが極めて大切であると考える。
そこで、大雨シーズンが来る前から、いつ災害が発生したとしてもすぐ対策を打てるよう、避難場所運営の点検など、出来る限りの事前対策を今から講ずべきと考えるが、どうか。

②本年5月20日に施行された改正災害対策基本法によリ、避難行動要支援者の「個別避難計画」の作成が区市町村長の努力義務となった。
そこで、本区では計画の作成について、どのように取リ組んでいくのか。
また、作成に当たっての各所管の連携など、取組方法について、併せて伺う。

【区長答弁】

ご質問の第二は、災害対策についてです。

まず、風水害に対する事前対策についてです。
区では、令和元年台風19号の対応で明らかになった課題を踏まえ、避難場所17か所の指定などを盛り込んだ、風水害対応方針を昨年度、策定しました。
その内容を地域防災計画に反映させるとともに、災害発生前に区民の皆様が適切な避難行動をとれるよう、安全・安心ハンドブックやハザードマップの全戸配布、「広報たいとう」やケーブルテレビなどによる啓発に努めています。
また、風雨が強くなる前に区が適切に避難場所を開設するよう、運営体制の強化を図るとともに、タイムラインの作成や従事職員の研修など、庁内体制の整備を進めています。
今後とも、激甚化する風水害から区民の生命と財産を守るため、万全を尽くして参ります。

次に、個別避難計画についてです。
区では、災害時に自力での避難が困難な方を対象とする、個別支援計画作成のモデル事業を令和元年度に実施しました。
作成方法や記載項目等、モデル事業の検証結果を踏まえて、今後3年間で計画の作成を進めて参ります。
また、個別支援計画の実効性を高めるためには、作成に当たり、平常時から対象者と関わりのある福祉サービス事業者と連携することが不可欠です。
そのため、庁内検討委員会による関係課の連携体制のもと、調整を進めています。
支援を必要とされている方々が、災害時に、安全に、そして安心して避難していただけるよう、引き続き、支援体制の構築を推進して参ります。

3.孤立防止対策について

①新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、子供や若者、女性の自殺が増え、DV・虐待・うつ・ひきこもリ、孤独死など社会的孤立の問題は深刻化している。
そこで、次の2点について、区長の所見を伺う。
ア 社会的孤立の問題について、どのように認識しているのか。
イ 実態を把握し、抱えている課題を明らかにすることが大切であると考えるが、どうか。

② 次の2点について、区長の所見を伺う。
ア 国が今年4月に公表した調査によると、中学2年生の17人に1人にあたる5.7%が「世話をしている家族がいる」と回答している。ヤングケアラーは社会問題化しており、区内でも実態把握を早急に進めるべきと考えるが、どうか。
イ また、そのような子どもたちの悩みに耳を傾ける相談体制の整備や、学校、教育委員会と関係部署との連携を密にして、学習サポートと福祉サービスの両面から支援を行うなど、子どもに一人で抱え込ませない対策を速やかに講じるべきと考えるが、どうか。

【区長答弁】

ご質問の第三は、孤立防止対策についてです。

まず、社会的孤立についてです。
新型コロナウイルス感染症による影響で、人と人との接触の機会が減少する中、孤独を感じ、社会的に孤立している状況にある方々が抱える問題の深刻化が懸念されています。そうした方々に対して支援を行っていくことは、私も重要な課題であると認識をしています。
区では、各種相談窓口において、孤立・孤独等を含む様々な状況に置かれている区民の方への相談を実施しています。
また、先般はコロナ禍において、生活や就労の面で特に影響が大きいと思われることから、「女性のための相談会」を実施しました。
さらに、今年度実施している区民意識調査において、「新型コロナウイルス感染症により孤独を感じているか」についてお聞きするなど、実態や課題の把握に努めているところです。
引き続き、相談窓口の周知に加え、窓口間の情報共有をより一層図ることで、社会的に孤立している方々に様々な支援が行き届くよう、取り組んで参ります。

次に、ヤングケアラーについてです。まず、実態把握についてです。
ヤングケアラーは、家庭内の問題であること、本人や家族に自覚がないなどの理由から、支援が必要であっても表面化しづらくなっています。
本区においても、ヤングケアラーの状況把握は十分ではありません。
今後、ケアマネジャー、教員などの様々な関係者にヤングケアラーヘの理解を深める取組みを行うとともに、日常活動などの機会を通じて、状況把握に努めて参ります。

次に、支援についてです。
議員ご指摘のとおり、ヤングケアラーは、年齢や成長の度合いに見合わない負担や重い責任を負うことで、本人の育ちゃ学習に影響が生じるため、早期に適切な支援に繋げる取組みが必要です。
そのため、児童・生徒など、区民に対する周知・啓発を行うとともに、子供たちを必要な支援に結びつけられるよう、教育委員会とも連携を図りながら、その仕組みについて検討を進めて参ります。

4.オンラインによるフレイル(※)予防について

新型コロナウイルスの影響による地域活動の自粛、さらに外出を控えた結果、筋力や認知機能が衰え、また、人との繋がリが減リ会話量が減少することによリロ腔機能が低下するなど、フレイルの進行が危惧され
そこで、ZOOM(※)を活用した双方向によるフレイル予防対策を実施すべきと考えるがどうか、区長の所見を伺う。

※フレイル
年を重ね、体や心の働きや、社会的な繋がりが弱くなった状態。そのまま放置すると、要介護状態になる可能性がある。

※ZOOM
ビデオ会議システムの一つ。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの機器を使用して、オンラインでセミナーや会議を開催するために開発されたアプリケーションソフ卜。

【区長答弁】

ご質問の第四は、オンラインによるフレイル予防についてです。
区はこれまで、外出や活動の自粛が長期化することによる、高齢者の運動機能低下など、健康への影響を考え、自宅でできる体操などの介護予防情報番組をケーブルテレビで放映するとともに、DVDの配布も行って参りました。
議員ご提案のZOOMの活用については、離れていても双方向のコミュニケーションが可能となり、フレイル対策の選択肢を広げるものであると認識をしています。
そこで、ZOOMによる筋カトレーニングや口腔体操を取り入れたフレイル予防教室の開催を7月に計画しています。
また、高齢者のICTの活用を推進するために、パソコンやスマ—トフォンなどの使い方講座も実施するなど、コロナ禍における介護予防の取組みの充実に努めて参ります。